2022年6月17日 / 最終更新日 : 2022年6月17日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 自身の生き方を見つめ直すきっかけに 「百年と希望」西原孝至監督 「百年と希望」は、2022年7月に創立100年を迎える日本共産党をモチーフにしたドキュメンタリー映画だ。などと聞くと、どうせプロパガンダ映画だろうと腰が引ける向きもあるかもしれない。確かに西原孝至監督(38)が撮っている […]
2022年6月10日 / 最終更新日 : 2022年6月10日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 作り手の顔を見えなくしてきたツケ 「映画を早送りで観る人たち」著者、稲田豊史さん 映画を題材にしたある衝撃的な本が話題を呼んでいる。光文社新書の「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形」は、2022年4月の刊行後、約1カ月で5刷3万部を突破。ライターで編集者の著者、 […]
2022年5月20日 / 最終更新日 : 2022年5月20日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 日本ならではの孤独の影を刻み込む 「MAYONAKA」主演の暁月ななみ&高城ツヨシ ちょっと謎の多い映画、というのが正直な感想だ。米ニューヨーク出身の映像作家、ロバート・カプリア監督の初長編映画「MAYONAKA」は、21歳の誕生日を迎えた孤独な女性と、会社勤めで疲弊し切っている中年男性とが、東京・新 […]
2022年3月23日 / 最終更新日 : 2022年3月23日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 誰かと語りたい体感する映画 「親密な他人」中村真夕監督 見るたびに新鮮な発見が得られるのは間違いないだろう。公開中の「親密な他人」は、コロナ禍の閉塞感に覆われた現代社会を背景に、息子への愛にとらわれた母親と、母親の愛に飢えた青年との謎めいた交流を軸にしたサスペンススリラーだ […]
2022年3月3日 / 最終更新日 : 2022年3月3日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 セクハラの根底にある差別意識をえぐる 「ある職場」舩橋淳監督 ある職場で実際に起きたセクシャルハラスメント事件をフィクションとして再構築した「ある職場」は、単に個別の事例を描いた映画ではない。作品の背後に横たわっているのは日本社会が抱える根本的な問題であり、一人一人の登場人物はど […]
2022年3月2日 / 最終更新日 : 2022年3月2日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 困難を乗り越えるには笑いが必要 「永遠の1分。」曽根剛監督 どんなにつらく悲しい状況でも、笑うことは大事――。東日本大震災をモチーフにコメディー要素を絡めた映画「永遠の1分。」は、そんな信念で作られた。手がけたのは、アメリカにヨーロッパに韓国、台湾、香港と、世界各地で映画を撮っ […]
2022年2月16日 / 最終更新日 : 2022年2月16日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 自由に国境を越える映画づくりを 「ホテルアイリス」奥原浩志監督 あそこに泊まったのが運の尽き、と冗談めかして話す。日中合作の「黒四角」(2012年)など、国境を越えて活躍する奥原浩志監督(53)の新作「ホテルアイリス」は、中国大陸に間近い台湾の離島、金門島で全編を撮影した日台合作映 […]
2022年1月14日 / 最終更新日 : 2022年1月18日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 文化の違いを乗り越える映画の力 「安魂」日向寺太郎監督 原作は中国の小説で、全編中国で撮影し、出演者もほぼ中国人。そんな現場に果敢に飛び込んだ。文化も言葉も異なる中で意外な壁にぶち当たったりもしたが、完成した今になって思い返すと、つらかった日々も楽しい記憶になる、と日中合作 […]
2022年1月6日 / 最終更新日 : 2022年1月18日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 閉塞感の中で生きる若者へのエール 「エッシャー通りの赤いポスト」園子温監督 そもそもは劇場公開などという大それたことは考えず、身内だけの上映でいいくらいの気持ちで始めた企画だった。園子温監督(60)がワークショップに参加した役者51人と作り上げた「エッシャー通りの赤いポスト」が、好調な出足を見 […]
2021年11月10日 / 最終更新日 : 2022年1月18日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 必要欠くべからざる音楽への愛 「SAYONARA AMERICA」佐渡岳利監督 2019年、細野晴臣は音楽活動50周年を記念してアメリカで初のソロライブを行った。ニューヨークでもロサンゼルスでも、会場は超満員の聴衆で熱気にあふれ、アメリカ音楽に影響を受けた自作の曲を奏すると、客席が一体となってスイ […]