2023年5月19日 / 最終更新日 : 2023年5月19日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 高齢男性同性愛者の実像を可視化 「老ナルキソス」東海林毅監督 「ナルキソス」とは、ギリシャ神話に登場する美少年のことだ。自分しか愛せないナルキソスは自己愛を意味するナルシシズムの語源にもなっているが、映画「老ナルキソス」の主人公はナルシストの男性同性愛者で、孤独のまま高齢を迎えた。 […]
2023年4月21日 / 最終更新日 : 2023年4月21日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 2人で映画を作ることに意味がある 「J005311」監督の河野宏紀&主演の野村一瑛 役者をやめる前に、映画を1作品は作りたい。9年前に俳優の養成所で知り合った2人が、そんな思いを胸に2人きりの出演で作った映画が話題を呼んでいる。「J005311」は、偶然に出くわした男2人のよそよそしいドライブ旅行を手 […]
2023年3月9日 / 最終更新日 : 2023年3月9日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 生きづらい今の時代の若者に生きる力を届けたい 「有り、触れた、未来」山本透監督 若い人が自ら命を絶つ悲劇を食い止めるために、果たして映画に何ができるのか。考えに考え抜いた山本透監督(53)が出した一つの形が、新作映画「有り、触れた、未来」だった。初めて手がけた自主映画は資金集めから宣伝活動まで手探 […]
2023年1月1日 / 最終更新日 : 2023年1月1日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 個性を生かす職場のありのままを伝える 「チョコレートな人々」鈴木祐司監督 ほっこりと甘いチョコレートの向こうから浮かび上がってくるのは、いつまでも寛容になれない日本社会の苦い現実だった。名古屋の東海テレビが手がけるドキュメンタリー劇場の第14弾「チョコレートな人々」は、愛知県豊橋市の「久遠チ […]
2022年11月24日 / 最終更新日 : 2022年11月23日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 25年の時を経て極限の人を再定義 「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」武石浩明監督 描きたかったのは、山というよりも人生だった。「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」は、TBSで長く報道に携わってきた武石浩明監督(55)が、約25年前に取材した貴重な映像を交えて世界的なクライマーの山野井泰 […]
2022年11月10日 / 最終更新日 : 2022年11月10日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 映画館は「自分は一人じゃない」と感じる場所 「あなたの微笑み」リム・カーワイ監督 売れない映画監督が全国の映画館を回って自作の上映をお願いする。そんなコンセプトでスタートしたコメディーが、図らずも地方の劇場が直面する危うい現状を浮き彫りにした。マレーシア出身で、大阪を中心に映画づくりを続けるリム・カ […]
2022年11月9日 / 最終更新日 : 2022年11月7日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 生と死、日常と非日常はつながっている 「土を喰らう十二ヵ月」中江裕司監督 長年、沖縄に根差して映画づくりを続けてきた中江裕司監督(61)が、最新作では日本の原風景とも言える信州・白馬の廃村を舞台に、四季折々の自然の恵みをじっくりとカメラに収めた。沢田研二を主役に迎えた「土を喰らう十二ヵ月」は […]
2022年9月29日 / 最終更新日 : 2022年9月29日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 面白くなるための努力を続ける 「ミューズは溺れない」淺雄望監督 期待の新星の話題作が、ついに劇場にお目見えする。新人監督の登竜門として知られるTAMA NEW WAVEと田辺・弁慶映画祭の両コンペティションでグランプリに輝いた「ミューズは溺れない」は、助監督経験の長い淺雄望監督(3 […]
2022年6月22日 / 最終更新日 : 2022年6月22日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 芸術がなければこの世は終わり 「母へ捧げる僕たちのアリア」ヨアン・マンカ監督 初長編の題材に選んだのは、自らの出自と体験を反映させた社会派のテーマだった。フランスのヨアン・マンカ監督(32)の「母へ捧げる僕たちのアリア」は、3人の兄とともに母の介護と家事に追われる14歳の少年が、オペラと出合って […]
2022年6月17日 / 最終更新日 : 2022年6月17日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 自身の生き方を見つめ直すきっかけに 「百年と希望」西原孝至監督 「百年と希望」は、2022年7月に創立100年を迎える日本共産党をモチーフにしたドキュメンタリー映画だ。などと聞くと、どうせプロパガンダ映画だろうと腰が引ける向きもあるかもしれない。確かに西原孝至監督(38)が撮っている […]