2025年1月30日 / 最終更新日時 : 2025年1月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第277夜「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」ペドロ・アルモドバル監督 ロサンゼルスの山火事で2度も延期になったアカデミー賞のノミネート発表が無事、行われた。最多は作品賞を含む12部門13ノミネートとなったフランスのジャック・オーディアール監督作品「エミリア・ペレス」で、「ブルータリスト」 […]
2025年1月24日 / 最終更新日時 : 2025年1月24日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 ありのままの自分を受け入れる 「雪子a.k.a.」草場尚也監督 ラップと教育と自己受容。何か三題噺のお題のようだが、この3つの要素を絶妙に絡み合わせて初の劇場用映画を作り上げた。アルゼンチンやインドネシアなど、世界各地の映画祭で評判を呼んでいる「雪子a.k.a.」を手がけた草場尚也 […]
2025年1月23日 / 最終更新日時 : 2025年1月25日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第276夜「TOUCH/タッチ」バルタザール・コルマウクル監督 日本を舞台にした外国映画と言うと、一昔前までは日本文化の理解度が足りず、噴飯ものと評された作品も少なからずある。サミュエル・フラー監督の「東京暗黒街 竹の家」(1955年)なんて、戦後間もなくの浅草や銀座の雑踏がワイド […]
2025年1月16日 / 最終更新日時 : 2025年1月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第275夜「室町無頼」入江悠監督 時代劇の盛衰について、ちらっとだけひもといたことがある。戦後50年となる1995年のこと、2年にわたって産経新聞に連載された大型企画「戦後史開封」の一環として、聖地の京都・太秦に何度か足を運ぶなど、ほんのさわりではあっ […]
2025年1月2日 / 最終更新日時 : 2025年1月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第274夜「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」エレネ・ナヴェリアニ監督 ジョージアという国を取り上げるとき、一言でどう修飾すればいいか、いつも悩む。地理的には東欧とも中東とも西アジアとも言えず、一番しっくりくるのは南コーカサスなのだが、そもそもコーカサスという地域もイメージしにくい。バルト […]
2024年12月27日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第273夜「苦悩のリスト」ハナ・マフマルバフ監督 「子どもたちはもう遊ばない」モフセン・マフマルバフ監督 中東イランの映画人というと、苦難の道を歩んでいるというイメージが強い。日本でのイラン映画人気に火をつけたアッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」(1987年)も検閲の目をかいくぐるために子どもを描いたと言わ […]
2024年12月13日 / 最終更新日時 : 2024年12月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第272夜「キノ・ライカ 小さな町の映画館」ヴェリコ・ヴィダク監督 北欧フィンランドの名匠、アキ・カウリスマキ監督には一度、来日インタビュー取材で会ったことがある。モノクロ無声映画「白い花びら」(1999年)の公開を控えた2000年4月のとある昼下がり、今で言う奥渋谷にある小じゃれたホ […]
2024年12月6日 / 最終更新日時 : 2024年12月16日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 観客と作り手の対話を即興で捉える 「愛の茶番」江本純子監督 一般的にイメージする映画の概念をはるかに超越しているのは間違いない。劇団「毛皮族」など演劇を中心に活動する江本純子監督(45)の長編第2作「愛の茶番」は、観客と作り手の境界を取っ払って、即興性に貫かれている革命的な作品 […]
2024年12月5日 / 最終更新日時 : 2024年12月5日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第271夜「大きな家」竹林亮監督 最近は映画をオンラインで視聴することが当たり前になっていて、劇場公開で見逃してもどうせすぐに配信されるだろうと高をくくっている御仁も多いのではないか。でも安心するなかれ。映画館での上映しか予定していない映画だっていっぱ […]
2024年11月28日 / 最終更新日時 : 2024年11月28日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第270夜「正体」藤井道人監督 このミッドナイトレビューも何だかんだで5年半、270夜まで漕ぎつけたが、これまでに取り上げた作品の最多監督となると断トツで藤井道人監督だ。第5夜の「新聞記者」(2019年)から始まって、第91夜「ヤクザと家族 The […]