2022年11月24日 / 最終更新日時 : 2022年11月23日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 25年の時を経て極限の人を再定義 「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」武石浩明監督 描きたかったのは、山というよりも人生だった。「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版」は、TBSで長く報道に携わってきた武石浩明監督(55)が、約25年前に取材した貴重な映像を交えて世界的なクライマーの山野井泰 […]
2022年11月10日 / 最終更新日時 : 2022年11月10日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 映画館は「自分は一人じゃない」と感じる場所 「あなたの微笑み」リム・カーワイ監督 売れない映画監督が全国の映画館を回って自作の上映をお願いする。そんなコンセプトでスタートしたコメディーが、図らずも地方の劇場が直面する危うい現状を浮き彫りにした。マレーシア出身で、大阪を中心に映画づくりを続けるリム・カ […]
2022年11月9日 / 最終更新日時 : 2022年11月7日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 生と死、日常と非日常はつながっている 「土を喰らう十二ヵ月」中江裕司監督 長年、沖縄に根差して映画づくりを続けてきた中江裕司監督(61)が、最新作では日本の原風景とも言える信州・白馬の廃村を舞台に、四季折々の自然の恵みをじっくりとカメラに収めた。沢田研二を主役に迎えた「土を喰らう十二ヵ月」は […]
2022年9月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月29日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 面白くなるための努力を続ける 「ミューズは溺れない」淺雄望監督 期待の新星の話題作が、ついに劇場にお目見えする。新人監督の登竜門として知られるTAMA NEW WAVEと田辺・弁慶映画祭の両コンペティションでグランプリに輝いた「ミューズは溺れない」は、助監督経験の長い淺雄望監督(3 […]
2022年6月22日 / 最終更新日時 : 2022年6月22日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 芸術がなければこの世は終わり 「母へ捧げる僕たちのアリア」ヨアン・マンカ監督 初長編の題材に選んだのは、自らの出自と体験を反映させた社会派のテーマだった。フランスのヨアン・マンカ監督(32)の「母へ捧げる僕たちのアリア」は、3人の兄とともに母の介護と家事に追われる14歳の少年が、オペラと出合って […]
2022年6月17日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 自身の生き方を見つめ直すきっかけに 「百年と希望」西原孝至監督 「百年と希望」は、2022年7月に創立100年を迎える日本共産党をモチーフにしたドキュメンタリー映画だ。などと聞くと、どうせプロパガンダ映画だろうと腰が引ける向きもあるかもしれない。確かに西原孝至監督(38)が撮っている […]
2022年6月10日 / 最終更新日時 : 2022年6月10日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 作り手の顔を見えなくしてきたツケ 「映画を早送りで観る人たち」著者、稲田豊史さん 映画を題材にしたある衝撃的な本が話題を呼んでいる。光文社新書の「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形」は、2022年4月の刊行後、約1カ月で5刷3万部を突破。ライターで編集者の著者、 […]
2022年5月20日 / 最終更新日時 : 2022年5月20日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 日本ならではの孤独の影を刻み込む 「MAYONAKA」主演の暁月ななみ&高城ツヨシ ちょっと謎の多い映画、というのが正直な感想だ。米ニューヨーク出身の映像作家、ロバート・カプリア監督の初長編映画「MAYONAKA」は、21歳の誕生日を迎えた孤独な女性と、会社勤めで疲弊し切っている中年男性とが、東京・新 […]
2022年3月23日 / 最終更新日時 : 2022年3月23日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 誰かと語りたい体感する映画 「親密な他人」中村真夕監督 見るたびに新鮮な発見が得られるのは間違いないだろう。公開中の「親密な他人」は、コロナ禍の閉塞感に覆われた現代社会を背景に、息子への愛にとらわれた母親と、母親の愛に飢えた青年との謎めいた交流を軸にしたサスペンススリラーだ […]
2022年3月3日 / 最終更新日時 : 2022年3月3日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 セクハラの根底にある差別意識をえぐる 「ある職場」舩橋淳監督 ある職場で実際に起きたセクシャルハラスメント事件をフィクションとして再構築した「ある職場」は、単に個別の事例を描いた映画ではない。作品の背後に横たわっているのは日本社会が抱える根本的な問題であり、一人一人の登場人物はど […]