2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第135夜「偶然と想像」濱口竜介監督 今年2021年の日本映画界を代表する人物と言えば、濱口竜介監督で決まりだろう。2月のベルリン国際映画祭で短編集の「偶然と想像」が銀熊賞の審査員グランプリに輝いたかと思ったら、7月に延期されたカンヌ国際映画祭では、村上春 […]
2021年12月9日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第134夜「ラストナイト・イン・ソーホー」エドガー・ライト監督 映画監督には2つのタイプがあると思う。全く映画を見てこないで映画作家になったケースと、小さいころから映画を見まくって作り手に憧れていたというパターンだ。 どちらがいい悪いという話ではないが、イギリス出身のエドガー・ラ […]
2021年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第133夜「クナシリ」ウラジーミル・コズロフ監督 ロシアが実効支配する北方領土には、一度だけ行ったことがある。産経新聞札幌支局に赴任した直後の2010年9月、ビザなし交流訪問の同行取材のくじ引きに当たり、北方領土の中でも最大、最北の島、択捉島を訪れた。3泊4日の旅程だ […]
2021年11月25日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第132夜「ディア・エヴァン・ハンセン」スティーヴン・チョボスキー監督 一口にミュージカル映画と言ってもいろんなタイプの作品がある。ブロードウェイやウエストエンドの舞台の映画化もあれば、映画オリジナルで作られたものもあるし、歌だけで全くせりふがなかったり、歌よりもダンスに主眼が置かれていた […]
2021年11月18日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第131夜「COME&GO カム・アンド・ゴー」リム・カーワイ監督 大阪は2年間だけ暮らしたことがある。こてこてのなにわっ子からしたら2年なんてほんのお客さんだろうけど、お客さんの気軽さもあって、日ごと夜ごとあちこち出没していた。住まいが住之江区だったから道頓堀や千日前といったミナミが […]
2021年11月13日 / 最終更新日時 : 2021年11月13日 vicFuji_ws_h31 映画祭報告 映画祭は多様性の力強さを伝える場 東京国際映画祭にメイシネマ祭も 第34回東京国際映画祭が閉幕した。と言っても、最終日は11月8日(月)だったから、もう5日もたっている。「報告」と名乗る以上、当日か、遅くとも翌日には上げるべきなんだろうが、寄る年波に加えて、やることがいっぱいあったん […]
2021年11月11日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第130夜「信虎」金子修介監督、宮下玄覇共同監督 およそ映画監督と名のつく人に初めてインタビューしたのは、1988年3月のこと。金子修介監督だった。まだ32歳ながら未来の巨匠に会えるとあって、かなり興奮した記憶がある。 何しろ農村が舞台のスラップスティックコメディー […]
2021年11月10日 / 最終更新日時 : 2022年1月18日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 必要欠くべからざる音楽への愛 「SAYONARA AMERICA」佐渡岳利監督 2019年、細野晴臣は音楽活動50周年を記念してアメリカで初のソロライブを行った。ニューヨークでもロサンゼルスでも、会場は超満員の聴衆で熱気にあふれ、アメリカ音楽に影響を受けた自作の曲を奏すると、客席が一体となってスイ […]
2021年11月4日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第129夜「リスペクト」リーズル・トミー監督 今年2021年7月のPeter Barakan’s Music Film Festivalで公開されたドキュメンタリー映画「BILLIE ビリー」(2019年、ジェームズ・エルスキン監督)の中で、米ポップス界の大御所、 […]
2021年10月28日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第128夜「スウィート・シング」アレクサンダー・ロックウェル監督 米インディーズ映画の旗手、アレクサンダー・ロックウェル監督と言えば「イン・ザ・スープ」(1992年)が有名だが、当方はその次の作品の「サムバディ・トゥ・ラブ」(1994年)が強く印象に残っている。というのも、マスコミ試 […]