2021年9月2日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第120夜「アナザーラウンド」トマス・ヴィンターベア監督 新型コロナウイルスによって奪われた楽しみは数々あるが、中でも誰かと酒を酌み交わして語らう時間が消えたのはつらい。東京都に4回目の非常事態宣言が出されてからこのかた、もう2カ月近く飲酒を伴った外食から遠ざかっていて、ただ […]
2021年8月27日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第119夜「DAU. 退行」イリヤ・フルジャノフスキー、イリヤ・ペルミャコフ監督 ときどきとんでもなく長い映画に出くわすことがある。最近だと、昨年2020年の第21回東京フィルメックスで見た「仕事と日(塩谷の谷間で)」(C.W.ウィンター、アンダース・エドストローム監督)は8時間もの超長尺作品で、途 […]
2021年8月20日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第118夜「大地と白い雲」ワン・ルイ監督 今年の夏もどこにも行かずに終わりそうだ。このご時世、遠出はやめておいた方がいいとわかってはいるものの、ここまで代わり映えのしない日々が続くと、もういいよって気分になる。新型コロナウイルスは日常生活をすっかり変えてしまっ […]
2021年8月12日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第117夜「モロッコ、彼女たちの朝」マリヤム・トゥザニ監督 モロッコのカサブランカと言えば、ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンが大人の恋物語を演じた「カサブランカ」(1942年、マイケル・カーティス監督)の舞台として有名だ。「Here’s looking at yo […]
2021年8月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第116夜「サマーフィルムにのって」松本壮史監督 この夏、映画や映画館をモチーフにした日本映画が相次いで公開される。中でも、松竹映画100周年記念と銘打った山田洋次監督の「キネマの神様」はテレビCMもばんばん流れていて、相当、力を入れているようだ。主役に予定されていた […]
2021年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第115夜「名もなき歌」メリーナ・レオン監督 ついに東京オリンピックが始まってしまった。コロナ云々とは関係なく、もともとオリンピックには興味がなかったし、開幕したら東京を脱出したいとさえ思っていたが、緊急事態宣言でそれもかなわない。と言ってテレビをつけると、連日「 […]
2021年7月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第114夜「サイダーのように言葉が湧き上がる」イシグロキョウヘイ監督 新型コロナウイルスが拡大する前の日常ってどうだったのか、もう正確に思い出せないくらい遠い記憶になってしまった感がある。映画の試写会も、今は必ずマスク着用で、入り口では手指の消毒と検温が課せられるし、中には一切の試写会を […]
2021年7月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第113夜「プロミシング・ヤング・ウーマン」エメラルド・フェネル監督 今年2021年のアカデミー賞は、個人的にはあんまり盛り上がらなかった。一応、作品賞、監督賞、主演女優賞に輝いた「ノマドランド」(クロエ・ジャオ監督)や主演男優賞などの「ファーザー」(フロリアン・ゼレール監督)、助演女優 […]
2021年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第112夜「BILLIE ビリー」ジェームズ・エルスキン監督 ピーター・バラカンって人は、昔から全く印象が変わらない。テレビで目にするようになった40年ほど前から、落ち着いた物腰といい、丁寧な日本語といい、来日文化人の右代表みたいな存在だったし、今もその立ち位置であり続けている。 […]
2021年6月24日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第111夜「1秒先の彼女」チェン・ユーシュン監督 日本の監督だとデビュー作を手がけた若手に取材することはよくあるし、その後の活躍ぶりをフォローするのも記者としての楽しみの一つなのだが、これが海外の映画人となるとそう簡単にはいかない。そもそもよっぽどの話題作でなければ第 […]