2023年6月8日 / 最終更新日時 : 2023年6月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第207夜「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル監督 いつのころからだろう、国内の映画興行ランキングはすっかりアニメーション作品が上位を占めるようになってしまった。別にアニメーションが悪いってことではなくて、昨年12月の公開来、いまだにトップ10にとどまっている「THE […]
2023年6月1日 / 最終更新日時 : 2023年6月1日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第206夜「怪物」是枝裕和監督 生涯で一度きりのカンヌ国際映画祭に参加したのは2016年のことだから、もう7年も前になる。会社の特別休暇を取って、航空運賃も宿泊代も自費で駆けつけた念願のカンヌだったけど、7年もたつとそろそろ記憶があやふやになってきて […]
2023年5月25日 / 最終更新日時 : 2023年5月25日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第205夜「波紋」荻上直子監督 荻上直子監督と言えば、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)のスカラシップ制度で作った劇場第1作の「バーバー吉野」(2003年)をはじめ、フィンランドで撮影した「かもめ食堂」(2005年)、南の島が舞台の「めがね」(20 […]
2023年5月11日 / 最終更新日時 : 2023年5月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第204夜「TAR/ター」トッド・フィールド監督 学生時代、大学のオーケストラに所属していた。パートは金管楽器のホルンで、勉強そっちのけで部室に入り浸っていたものの、どちらかというと音楽よりも毎晩の飲み会の方に熱心だった。卒業後はほとんど楽器に触っていないが、愛器のア […]
2023年5月4日 / 最終更新日時 : 2023年5月4日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第203夜「EO イーオー」イエジー・スコリモフスキ監督 恐らくポーランド出身のイエジー・スコリモフスキ監督ほど、たびたび日本を訪れている世界の巨匠はいないのではないか。何しろ2012年にスタートした「ポーランド映画祭」では毎年、監修を務めていて、2020年にコロナ禍になるま […]
2023年4月27日 / 最終更新日時 : 2023年5月4日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第202夜「セールス・ガールの考現学」センゲドルジ・ジャンチブドルジ監督 モンゴルには一度行ったことがある、ということは以前にも書いた。1991年の夏で、日本、モンゴル合作の映画「チンギス・ハーン」(1992年、ベグズィン・バルジンニャム監督)のロケを取材するためだったが、撮影現場だった見渡 […]
2023年4月20日 / 最終更新日時 : 2023年4月20日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第201夜「ヴィレッジ」藤井道人監督 藤井道人監督の快進撃が止まらない。「新聞記者」(2019年)で世間をあっと言わせたのがまだ4年前で、その後、「宇宙でいちばんあかるい屋根」(2020年)、「ヤクザと家族 The Family」(2021年)、「余命10 […]
2023年4月13日 / 最終更新日時 : 2023年4月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第200夜「聖地には蜘蛛が巣を張る」アリ・アッバシ監督 イラン出身で北欧を拠点に活動するアリ・アッバシ監督の最新作「聖地には蜘蛛が巣を張る」は、娼婦連続殺人事件をモチーフにした社会派娯楽作だ。実はこの題材、1週間前の4月7日に公開が始まったイタリアン・ホラーの帝王、ダリオ・ […]
2023年4月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月6日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第199夜「ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう」アレクサンドレ・コベリゼ監督 コーカサス地方の小国、ジョージアが映画王国だと教えてくれたのは、東京・神保町にあった老舗映画館の岩波ホールだった。ギオルギ・シェンゲラヤ監督の「ピロスマニ」(1969年)をはじめ、テンギズ・アブラゼやオタール・イオセリ […]
2023年3月30日 / 最終更新日時 : 2023年3月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第198夜「トリとロキタ」ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督 ベルギーのジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟には、ちょっと後ろめたい思い出がある。1997年の3月に「イゴールの約束」(1996年)で2人が来日したとき、インタビュー取材の機会に恵まれたのだが、その後、当方は4 […]