2021年6月18日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第110夜「へんしんっ!」石田智哉監督 今でこそ若手監督の腕試しの場は数限りなくあるけれど、かつては映画作家の登竜門と言えば、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)くらいしかなかった。ここから森田芳光、石井岳龍、黒沢清、園子温といった日本映画を代表する俊英が次 […]
2021年6月10日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第109夜「逃げた女」ホン・サンス監督 だらだらとした会話の積み重ねに人を食ったようなとぼけた音楽、何とも不自然なズームアップと、思い切り個性的な作風で知られる韓国のホン・サンス監督は、目下のところ一番の気になる映画作家だ。そう思っている人は世界中にいっぱい […]
2021年6月3日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第108夜「猿楽町で会いましょう」児山隆監督 世の中には実にいろんな映画祭、映画賞があるもので、最近のユニーク度ナンバーワンは「未完成映画予告編大賞 MI-CAN」ではないだろうか。まだ映画になっていない予告編映像を集めてコンペティションを行い、グランプリを獲得し […]
2021年5月27日 / 最終更新日時 : 2021年5月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第107夜「アメリカン・ユートピア」スパイク・リー監督 スパイク・リーという人は、人種差別に物申す熱血監督のイメージが強いが、その実、守備範囲はかなり広いような気がする。ニューヨーク派のとんがった作品で世に出たかと思えば、「マルコムX」(1992年)は意外と大作感に彩られて […]
2021年5月21日 / 最終更新日時 : 2021年5月21日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第106夜「ペトルーニャに祝福を」テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ監督 東京・神保町の岩波ホールと言えば、1968年開館の老舗中の老舗で、殊に1974年からはエキプ・ド・シネマ(フランス語で「映画の仲間」の意味)運動として世界中の良質な映画を発掘、紹介してきたまさにミニシアターの元祖と言っ […]
2021年5月11日 / 最終更新日時 : 2021年5月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第105夜「くれなずめ」松居大悟監督 一人でやっているから別に何の縛りもないんだけど、このミッドナイトレビューのコーナーは、なるべく作品が公開される前日の夜に掲載することにしている。自分だったら誰かの記事を目にしてその映画に興味を持ったなら、すぐにでも見た […]
2021年5月6日 / 最終更新日時 : 2021年5月6日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第104夜「大綱引の恋」佐々部清監督 佐々部清監督には生前、一度だけお会いしたことがある。2014年の11月、岩手県宮古市で開催の「第3回みやこほっこり映画祭」に取材で訪れたとき、監督作の「六月燈の三姉妹」(2013年)が上映される合間を縫って、地方映画祭 […]
2021年4月30日 / 最終更新日時 : 2021年4月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第103夜「海辺の彼女たち」藤元明緒監督 ついに3回目となる非常事態宣言が出て、東京や大阪などでは多くの映画館が営業休止を余儀なくされた。ただ休業要請ではなく、東京都独自の「協力依頼」となった都内のミニシアターや名画座の中には、万全の感染防止措置を施して営業を […]
2021年4月23日 / 最終更新日時 : 2021年4月23日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第102夜「ハイゼ家 百年」トーマス・ハイゼ監督 初めてベルリンを訪れたのは、1990年12月のことだった。日独の若手記者研修プログラムの一環として、フジテレビの記者(現在、TBSテレビの「サンデーモーニング」などでお見かけする中央大学教授の目加田説子さん)と2人で派 […]
2021年4月15日 / 最終更新日時 : 2021年4月15日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第101夜「約束の宇宙(そら)」アリス・ウィンクール監督 北海道に赴任していたとき、赤平市でバッテリー式マグネットを製造する植松電機の植松努社長に取材したことがある。2011年のことで、当時は専務として父親が起業した従業員20人ほどの会社を支えるかたわら、植松さんの発案でロケ […]