2020年6月27日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第60夜「あなたの顔」ツァイ・ミンリャン監督 マレーシア生まれの台湾人監督、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)のことは、初期のころから風変わりな映画を撮る人だなと思っていた。「Hole」(1998年)なんて、エレベーター前でいきなり女の子が口パクで歌い踊る場面が鮮烈に記 […]
2020年6月18日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第59夜「ペイン・アンド・グローリー」ペドロ・アルモドバル監督 スペインの鬼才、ペドロ・アルモドバル監督に関しては、何とも悔やまれる思い出がある。産経新聞文化部で映画担当になったばかりのころ、「アルモドバル監督が来日するのでインタビューをしませんか」と配給会社から声をかけられた。「 […]
2020年6月12日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第58夜「なぜ君は総理大臣になれないのか」大島新監督 この思い切り刺激的なドキュメンタリー映画は、当初からこの時期の封切りが予定されていた。平時であってもそれなりにインパクトはあったろうが、新型コロナウイルスの感染拡大で改めて日本の政治、行政のダメさ加減が浮き彫りになった […]
2020年6月5日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第57夜「三大怪獣グルメ」河崎実監督 河崎実監督といえば、自他ともに認めるバカ映画の巨匠として日本映画界に燦然と輝く存在だ。「いかレスラー」(2004年)や「地球防衛未亡人」(2014年)といったいかにも人を食ったようなタイトルの作品だけでなく、「日本以外 […]
2020年6月4日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第56夜「ドロステのはてで僕ら」山口淳太監督 これはもう驚きを通り越して、興奮で飛び上がらんばかりだった。恐らくあと10回見直したところで、どうやって撮影したのか解き明かすことはできないだろう。2018年に低予算映画の「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)が評判 […]
2020年5月31日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第55夜「許された子どもたち」内藤瑛亮監督 新型コロナウイルスの影響で映画館も長く自粛が続いていたが、いよいよ明日6月1日から東京でも営業が再開される。この2か月、どれだけこの日を待ちわびていたことか。 この「許された子どもたち」はもともと5月9日の公開予定だ […]
2020年4月3日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第54夜「ようこそ、革命シネマへ」スハイブ・ガスメルバリ監督 映画を見る楽しみの一つに、世界のさまざまな土地のお国柄や風景を知ることができるということがある。北アフリカのスーダンという国は、恐らく今後も行くことはないだろうけど、この「ようこそ、革命シネマへ」というドキュメンタリー […]
2020年3月26日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第53夜「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」エミール・クストリッツァ監督 旧ユーゴスラビア出身のエミール・クストリッツァ監督は、一度は会ってみたい世界の映画人の筆頭だ。独特の色彩感覚と土着的な音楽に彩られた無秩序な映像世界にはいつも陶然とさせられていて、いったいどうやってこの混沌を創出してい […]
2020年3月19日 / 最終更新日時 : 2021年3月31日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第52夜「人間の時間」キム・ギドク監督 ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」のアカデミー賞受賞で、韓国映画の底力が改めて注目されているが、韓国映画と一口に言ってもさまざまな作品が存在する。甘ったるい恋愛ものもあれば、滑稽なコメディーもあるし、歴史も […]
2020年3月13日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第51夜「コロンバス」コゴナダ監督 アメリカ映画と聞くと、どうしてもハリウッド製の派手な大作映画を思い浮かべてしまうが、しっとりとしたアート作品もたくさん作られている。この「コロンバス」も、そんなふうに表面上は実に穏やかな映画なのだが、登場人物はかなり激 […]