2023年9月21日 / 最終更新日 : 2023年9月20日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第220夜「ロスト・キング 500年越しの運命」スティーヴン・フリアーズ監督 15世紀のイングランド王、リチャード3世と聞いて「ああ、あの」とピンとくる人は、かなりの歴史好きか演劇ファンか。当方もシェークスピアが史劇「リチャード三世」を書いているくらいは知っているが、舞台は一度も見たことがないし […]
2023年9月15日 / 最終更新日 : 2023年9月15日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第219夜「燃えあがる女性記者たち」リントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ監督 何せ34年間も新聞社に勤めていたものだから、新聞記者が出てくる映画となると、気になって気になって仕方がない。関東大震災がモチーフの話題作「福田村事件」(森達也監督)も、あまたいる登場人物の中で、どうしても木竜麻生演じる […]
2023年9月7日 / 最終更新日 : 2023年9月7日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第218夜「禁じられた遊び」中田秀夫監督 デビューしたての若い時分にインタビュー取材をした監督は、どうしてもその後の動向が気になってしまう。新作が公開されるたびになるべく見にいくようにしているが、国内外の名だたる映画祭で高い評価を受けたり、全国公開の大作をどん […]
2023年8月31日 / 最終更新日 : 2023年8月31日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第217夜「スイート・マイホーム」齊藤工監督 スポーツの場合、「名選手、必ずしも名監督にあらず」とはよく言われる言葉だが、映画界を見渡せば、名監督と呼ばれる名優は世界中にごまんといる。アカデミー賞常連のクリント・イーストウッドを筆頭に、ベン・スティラー、メル・ギブ […]
2023年8月24日 / 最終更新日 : 2023年8月24日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第216夜「ファルコン・レイク」シャルロット・ル・ボン監督 カナダのケベック州と言えば英語ではなくフランス語が公用語で、フランス映画とはまたテイストの異なるフランス語映画の傑作がたくさん作られている。世界で活躍する映画人も多く、「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013年)のジャン […]
2023年8月18日 / 最終更新日 : 2023年8月24日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第215夜「オオカミの家」「骨」クリストバル・レオン、ホアキン・コシーニャ監督 ストップモーション・アニメーションの制作現場は何度か取材したことがある。人形などをちょっとずつ動かして一コマ一コマ撮影する技法はめちゃくちゃ手間がかかる地道な作業で、Mr.Childrenのミュージックビデオや東日本大 […]
2023年8月11日 / 最終更新日 : 2023年8月24日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第214夜「破壊の自然史」「キエフ裁判」セルゲイ・ロズニツァ監督 アーカイヴァル・ドキュメンタリーという芸術表現を知ったのは、ベラルーシの生まれでウクライナで育ったセルゲイ・ロズニツァ監督の作品を通してだ。過去の記録映像だけを用いたドキュメンタリーのことで、2020年に「国葬」(20 […]
2023年7月27日 / 最終更新日 : 2023年7月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第213夜「さらば、わが愛/覇王別姫 4K」チェン・カイコー監督 このところ、2Kや4Kといった高精細デジタル技術で修復された名画の上映機会がどんどん増えている。誠にありがたいことだし、できれば片っ端から見にいきたいところだが、残念ながらなかなか追いつかない。6月のバフティヤル・フド […]
2023年7月13日 / 最終更新日 : 2023年7月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第212夜「星くずの片隅で」ラム・サム監督 映画の中でも、もうすっかり新型コロナウイルス感染拡大後の世界が当たり前の風景になってきたが、強調されがちなのがコロナ禍で顕著になった現代社会の生きづらさだ。人間関係はぎすぎすし、ちょっとしたことでいらいらを爆発させると […]
2023年7月6日 / 最終更新日 : 2023年7月6日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第211夜「遠いところ」工藤将亮監督 映画の作り手にはよく、痛みを伴ってもこれを撮らざるを得なかったと語る人がいる。でも見る側にも痛みを求めるというか、映画を見るのも修行なのかもしれないと思える作品があることを知った。それほどこの「遠いところ」は見るのがつ […]