2025年3月13日 / 最終更新日時 : 2025年3月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第282夜「ドマーニ! 愛のことづて」パオラ・コルテッレージ監督 掘り出し物、という言い方は適当ではないかもしれないが、この「ドマーニ! 愛のことづて」は何の予備知識もなく試写を見にいって、あまりの巧みさに言葉を失ったというのが正直なところだ。特にラストには打ち震えた。ネタバレになる […]
2025年3月6日 / 最終更新日時 : 2025年3月6日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第281夜「いきもののきろく」井上淳一監督 第97回アカデミー賞は、前回この欄で取り上げた「ANORA アノーラ」(ショーン・ベイカー監督)が、作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を制するという意外な結果に終わった。意外というのは、決してアカデミー […]
2025年2月27日 / 最終更新日時 : 2025年2月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第280夜「ANORA アノーラ」ショーン・ベイカー監督 アカデミー賞の授賞式を3月2日(日本時間3日)に控えて、ノミネート作品が続々とお目見えしている。ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じて8部門でノミネートされた「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」( […]
2025年2月20日 / 最終更新日時 : 2025年2月20日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第279夜「ブルータリスト」ブラディ・コーベット監督 上映時間が3時間半を超えると聞くと、さすがに身構える。もっと長い映画はいくらでもあるし、2020年の東京フィルメックスで8時間の大作「仕事と日(塩谷の谷間で)」(2020年、C.W.ウィンター、アンダース・エドストロー […]
2025年2月13日 / 最終更新日時 : 2025年2月22日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第278夜「恋脳Experiment」岡田詩歌監督 「一粒で二度おいしい」というキャラメルのコマーシャルがあったが、この「恋脳Experiment」はまさにそのキャッチコピーを地でいくような映画と言えるかもしれない。一度目と二度目とでは印象ががらりと異なり、でもそれでいて […]
2025年1月30日 / 最終更新日時 : 2025年1月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第277夜「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」ペドロ・アルモドバル監督 ロサンゼルスの山火事で2度も延期になったアカデミー賞のノミネート発表が無事、行われた。最多は作品賞を含む12部門13ノミネートとなったフランスのジャック・オーディアール監督作品「エミリア・ペレス」で、「ブルータリスト」 […]
2025年1月23日 / 最終更新日時 : 2025年1月25日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第276夜「TOUCH/タッチ」バルタザール・コルマウクル監督 日本を舞台にした外国映画と言うと、一昔前までは日本文化の理解度が足りず、噴飯ものと評された作品も少なからずある。サミュエル・フラー監督の「東京暗黒街 竹の家」(1955年)なんて、戦後間もなくの浅草や銀座の雑踏がワイド […]
2025年1月16日 / 最終更新日時 : 2025年1月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第275夜「室町無頼」入江悠監督 時代劇の盛衰について、ちらっとだけひもといたことがある。戦後50年となる1995年のこと、2年にわたって産経新聞に連載された大型企画「戦後史開封」の一環として、聖地の京都・太秦に何度か足を運ぶなど、ほんのさわりではあっ […]
2025年1月2日 / 最終更新日時 : 2025年1月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第274夜「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」エレネ・ナヴェリアニ監督 ジョージアという国を取り上げるとき、一言でどう修飾すればいいか、いつも悩む。地理的には東欧とも中東とも西アジアとも言えず、一番しっくりくるのは南コーカサスなのだが、そもそもコーカサスという地域もイメージしにくい。バルト […]
2024年12月27日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第273夜「苦悩のリスト」ハナ・マフマルバフ監督 「子どもたちはもう遊ばない」モフセン・マフマルバフ監督 中東イランの映画人というと、苦難の道を歩んでいるというイメージが強い。日本でのイラン映画人気に火をつけたアッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」(1987年)も検閲の目をかいくぐるために子どもを描いたと言わ […]