2025年1月16日 / 最終更新日時 : 2025年1月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第275夜「室町無頼」入江悠監督 時代劇の盛衰について、ちらっとだけひもといたことがある。戦後50年となる1995年のこと、2年にわたって産経新聞に連載された大型企画「戦後史開封」の一環として、聖地の京都・太秦に何度か足を運ぶなど、ほんのさわりではあっ […]
2025年1月2日 / 最終更新日時 : 2025年1月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第274夜「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」エレネ・ナヴェリアニ監督 ジョージアという国を取り上げるとき、一言でどう修飾すればいいか、いつも悩む。地理的には東欧とも中東とも西アジアとも言えず、一番しっくりくるのは南コーカサスなのだが、そもそもコーカサスという地域もイメージしにくい。バルト […]
2024年12月27日 / 最終更新日時 : 2024年12月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第273夜「苦悩のリスト」ハナ・マフマルバフ監督 「子どもたちはもう遊ばない」モフセン・マフマルバフ監督 中東イランの映画人というと、苦難の道を歩んでいるというイメージが強い。日本でのイラン映画人気に火をつけたアッバス・キアロスタミ監督の「友だちのうちはどこ?」(1987年)も検閲の目をかいくぐるために子どもを描いたと言わ […]
2024年12月13日 / 最終更新日時 : 2024年12月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第272夜「キノ・ライカ 小さな町の映画館」ヴェリコ・ヴィダク監督 北欧フィンランドの名匠、アキ・カウリスマキ監督には一度、来日インタビュー取材で会ったことがある。モノクロ無声映画「白い花びら」(1999年)の公開を控えた2000年4月のとある昼下がり、今で言う奥渋谷にある小じゃれたホ […]
2024年12月5日 / 最終更新日時 : 2024年12月5日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第271夜「大きな家」竹林亮監督 最近は映画をオンラインで視聴することが当たり前になっていて、劇場公開で見逃してもどうせすぐに配信されるだろうと高をくくっている御仁も多いのではないか。でも安心するなかれ。映画館での上映しか予定していない映画だっていっぱ […]
2024年11月28日 / 最終更新日時 : 2024年11月28日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第270夜「正体」藤井道人監督 このミッドナイトレビューも何だかんだで5年半、270夜まで漕ぎつけたが、これまでに取り上げた作品の最多監督となると断トツで藤井道人監督だ。第5夜の「新聞記者」(2019年)から始まって、第91夜「ヤクザと家族 The […]
2024年11月21日 / 最終更新日時 : 2024年11月21日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第269夜「リュミエール!リュミエール!」ティエリー・フレモー監督 映画の誕生は1895年12月28日、フランスのオーギュストとルイのリュミエール兄弟によって発明されたシネマトグラフの有料上映会が開かれたときとされる。それまでもアメリカのトーマス・エジソンらによって考案された写真を動か […]
2024年11月7日 / 最終更新日時 : 2024年11月7日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第268夜「ルート29」森井勇佑監督 第37回東京国際映画祭が閉幕した。今年は久方ぶりにコンペティション部門の全15作品を鑑賞したほか、新設のウィメンズ・エンパワーメント部門のシンポジウムや、昨年から実施されているエシカル・フィルム賞のトークセッションに参 […]
2024年10月17日 / 最終更新日時 : 2024年10月17日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第267夜「国境ナイトクルージング」アンソニー・チェン監督 今年2024年で25回目の開催となる「東京フィルメックス」には、アジアを中心とした刺激的な新作を紹介する上映プログラムのほかに、若手映画人に映画を学ぶ機会を提供する「タレンツ・トーキョー」という貴重な提携企画がある。ア […]
2024年10月10日 / 最終更新日時 : 2024年10月10日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第266夜「若き見知らぬ者たち」内山拓也監督 またまた思いっきり悩ましい、でもぜひとも取り上げておきたい映画と出くわしてしまった。恐らく何の前知識もなく見るからこそ得られる感動と衝撃がめちゃくちゃ強烈な作品で、よくぞこんな構成と語り口を思いついたもんだと感心すると […]