2024年10月3日 / 最終更新日時 : 2024年10月3日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第265夜「シビル・ウォー アメリカ最後の日」アレックス・ガーランド監督 一度、戦場に赴いたことがある。と言っても国家間の戦争ではなく、1989年12月にフィリピンで起きたクーデター未遂の取材だった。マニラに飛んで3日後くらいにはあっさりと鎮圧されたのだが、高級ホテルが立ち並ぶ市内中心部で政 […]
2024年9月26日 / 最終更新日時 : 2024年9月26日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第264夜「Cloud クラウド」黒沢清監督 黒沢清監督とは不思議と縁がある。愛読誌だった「シティロード」で映画評を連載していた洞口依子のファンで、彼女が主演する「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(1985年)を遠くの名画座まで見にいったのが初黒沢体験だったが、1996年 […]
2024年9月23日 / 最終更新日時 : 2024年9月23日 vicFuji_ws_h31 映画祭報告 映画に対する情熱と愛に貫かれた作品たち 第46回ぴあフィルムフェスティバルが閉幕 「皆さんはすごい才能を持っている方々なので、ぜひ映画を作り続けてほしい。作り続けてもしプロになったとしても、それはそれで苦しいことはいっぱいあると思う。でもやってよかった、映画監督になって幸せだな、と思う瞬間は必ずありま […]
2024年9月19日 / 最終更新日時 : 2024年9月19日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第263夜「ぼくが生きてる、ふたつの世界」呉美保監督 コーダ(CODA)という言葉は、映画の「コーダ あいのうた」(2021年、シアン・ヘダー監督)で初めて知った。Children of Deaf Adults(聴覚に障害のある親を持つ子)の略で、家族の耳代わりになって自 […]
2024年9月12日 / 最終更新日時 : 2024年9月12日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第262夜「ぼくのお日さま」奥山大史監督 実を言うと、フィギュアスケートという競技はそんなに好きではない。そもそも採点の基準がよくわからない上に、最近は3回転半やら4回転やらジャンプの難易度ばかりが取り沙汰されて、ミスしなかったかどうかで結果が左右される。解説 […]
2024年9月5日 / 最終更新日時 : 2024年9月5日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第261夜「ナミビアの砂漠」山中瑶子監督 新作映画を見ていると、ときどき、これはもしかしたら歴史の瞬間に立ち会っているんじゃないか、という感覚になることがある。恐らく「七人の侍」(1954年、黒澤明監督)や「スター・ウォーズ」(1977年、ジョージ・ルーカス監 […]
2024年9月1日 / 最終更新日時 : 2024年9月1日 vicFuji_ws_h31 ウィズスクリーン通信 14歳の中学生の作品も入選 第46回ぴあフィルムフェスティバル2024、7日に開幕 「不器用でもいいから個性が爆発している映画が見たい」――。46回目を迎える自主映画の祭典、ぴあフィルムフェスティバル2024が9月7日(土)から21日(土)まで、東京・京橋の国立映画アーカイブで開催される。コンペティショ […]
2024年8月22日 / 最終更新日時 : 2024年8月22日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第260夜「箱男」石井岳龍監督 安部公房は高校生のころ、ほんのちらっとだけかじったことがある。なぜか演劇作品に興味を持った時期があり、別役実や清水邦夫などとともに「幽霊はここにいる」「棒になった男」といったちょっと不条理な安部戯曲を楽しく読みふけった […]
2024年8月15日 / 最終更新日時 : 2024年8月15日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第259夜「フォールガイ」デヴィッド・リーチ監督 NHK BSで再放送中の朝ドラ「オードリー」にドはまりしている。2000年の本放送のときも見ているはずなんだけど、当時は文化部から宇都宮支局に異動した直後で、初めての土地で初めての中間管理職を仰せつかっていたから、集中 […]
2024年8月8日 / 最終更新日時 : 2024年8月8日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第258夜「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」小林啓一監督 新聞記者稼業から離れて早5年がたった。大層なスクープをものにしたことなんて一度もなかったし、社会正義とは程遠い仕事ばかりだったけど、34年もの間、ほぼ現場の第一線で続けられたことは、それなりに満足に思っている。いまだに […]