2022年5月20日 / 最終更新日時 : 2022年5月20日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 日本ならではの孤独の影を刻み込む 「MAYONAKA」主演の暁月ななみ&高城ツヨシ ちょっと謎の多い映画、というのが正直な感想だ。米ニューヨーク出身の映像作家、ロバート・カプリア監督の初長編映画「MAYONAKA」は、21歳の誕生日を迎えた孤独な女性と、会社勤めで疲弊し切っている中年男性とが、東京・新 […]
2022年5月19日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第155夜「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」チャン・イーモウ監督 チャン・イーモウ(张艺谋)監督と言えば、今年2022年の北京冬季オリンピック、パラリンピックで開会式、閉会式の演出を手がけたことが記憶に新しいが、2008年の北京夏季オリンピックでも開閉会式の総監督を務めている。中国に […]
2022年5月12日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第154夜「夜を走る」佐向大監督 とにかく思いも寄らない展開になる映画に出くわしたときほど、心躍ることはない。主人公だった人物が途中でいなくなるとか、会話の相手は実はもう死んでいる人だとか、いい意味で予想を大きく裏切られる体験をするたびに、だからこそ映 […]
2022年5月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第153夜「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」フィリップ・ファラルドー監督 ときどき、と言うか、ごくごくたまになんだけど、あ、これは自分の映画だ、と思う作品に出くわすことがある。映画というものは本来、共感とか感情移入といった物差しで測ってはいけないと自戒しているが、どうしても個人的な心情や記憶 […]
2022年5月2日 / 最終更新日時 : 2022年5月2日 vicFuji_ws_h31 ウィズスクリーン通信 保存、調査、研究の蓄積が結実 国立映画アーカイブで「発掘された映画たち2022」 映画の収集、保存、研究を行う機関としては、その存在意義を最も具現化した企画かもしれない。東京・京橋の国立映画アーカイブで5月3日(火)から、上映企画「発掘された映画たち2022」が開催される。4年ぶり11回目となる今回 […]
2022年4月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第152夜「チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ」北村皆雄監督 産経新聞在職中は割といろんなところに異動を命じられ、おかげで大いに知見を広げることができた。中でも2010年7月からおよそ3年にわたって赴任した北海道は、相当な学びの場になったと思っている。アイヌの文化にじかに接すると […]
2022年4月22日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第151夜「アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ」ラドゥ・ジューデ監督 昨年2021年のカンヌ国際映画祭は、最高賞のパルムドールに「TITANE/チタン」(ジュリア・デュクルノー監督)というかなり攻めている作品を選び出して度肝を抜いたが、ベルリン国際映画祭の金熊賞作品も相当なものだ。ルーマ […]
2022年4月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第150夜「メイド・イン・バングラデシュ」ルバイヤット・ホセイン監督 ジェンダーギャップ指数というものがある。世界経済フォーラムが政治、経済、教育、健康の4つの分野で男女格差を数値化しているもので、2021年は156カ国を対象に調査し、日本は120位とかなり低くランク付けされているのはご […]
2022年4月7日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第149夜「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」フィリッポ・メネゲッティ監督 第94回アカデミー賞で、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞に輝いた。残念ながら作品賞の獲得はかなわなかったものの、大変な栄誉であることには間違いない。ここ数年の同賞受賞作を見ても、トマス・ヴィンター […]
2022年4月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第148夜「猿ノ王国」藤井秀剛監督 どういうわけか、この週末は2021年の第74回カンヌ国際映画祭で話題を呼んだ作品の封切りが集中している。最高賞のパルムドールに輝いたジュリア・デュクルノー監督の「TITANE/チタン」に、パルムドールに次ぐグランプリを […]