2020年6月4日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第56夜「ドロステのはてで僕ら」山口淳太監督 これはもう驚きを通り越して、興奮で飛び上がらんばかりだった。恐らくあと10回見直したところで、どうやって撮影したのか解き明かすことはできないだろう。2018年に低予算映画の「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)が評判 […]
2020年5月31日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第55夜「許された子どもたち」内藤瑛亮監督 新型コロナウイルスの影響で映画館も長く自粛が続いていたが、いよいよ明日6月1日から東京でも営業が再開される。この2か月、どれだけこの日を待ちわびていたことか。 この「許された子どもたち」はもともと5月9日の公開予定だ […]
2020年4月3日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第54夜「ようこそ、革命シネマへ」スハイブ・ガスメルバリ監督 映画を見る楽しみの一つに、世界のさまざまな土地のお国柄や風景を知ることができるということがある。北アフリカのスーダンという国は、恐らく今後も行くことはないだろうけど、この「ようこそ、革命シネマへ」というドキュメンタリー […]
2020年3月26日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第53夜「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」エミール・クストリッツァ監督 旧ユーゴスラビア出身のエミール・クストリッツァ監督は、一度は会ってみたい世界の映画人の筆頭だ。独特の色彩感覚と土着的な音楽に彩られた無秩序な映像世界にはいつも陶然とさせられていて、いったいどうやってこの混沌を創出してい […]
2020年3月19日 / 最終更新日時 : 2021年3月31日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第52夜「人間の時間」キム・ギドク監督 ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」のアカデミー賞受賞で、韓国映画の底力が改めて注目されているが、韓国映画と一口に言ってもさまざまな作品が存在する。甘ったるい恋愛ものもあれば、滑稽なコメディーもあるし、歴史も […]
2020年3月13日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第51夜「コロンバス」コゴナダ監督 アメリカ映画と聞くと、どうしてもハリウッド製の派手な大作映画を思い浮かべてしまうが、しっとりとしたアート作品もたくさん作られている。この「コロンバス」も、そんなふうに表面上は実に穏やかな映画なのだが、登場人物はかなり激 […]
2020年3月5日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第50夜「サクリファイス」壷井濯監督 かつて1980年前後、映画学校でもないのに綺羅星のごとく若い才能ある映画人が出現した大学がある。立教大学だ。後に東大総長を務める映画評論家、蓮實重彦の授業「映画表現論」に刺激を受けて多くの学生が映画の道を志し、その中か […]
2020年2月27日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第49夜「ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ」ビー・ガン監督 ワンカット長回しというと、普通はカットを割らずにカメラを回し続けて撮影することを指すが、最近はデジタル技術の進化で、あたかも長回しで撮影されたように編集で見せることが可能になった。今年のアカデミー賞で撮影賞などを受賞し […]
2020年2月21日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第48夜「うたのはじまり」河合宏樹監督 「うたのはじまり」とはまた大仰なタイトルだが、確かにこのドキュメンタリー映画にはまさに歌が生まれる瞬間が映っている。音楽というものが持つ不思議な力に改めて驚かされると同時に、人間の無限の可能性をまざまざと見せつけられた気 […]
2020年2月13日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第47夜「屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ」ファティ・アキン監督 最近は4D上映と言って、座席が動いたり、風が吹いてきたりして、全身で楽しめるものも登場してきているが、映画は基本、視覚と聴覚で味わう芸術だ。作り手は、その限られた情報の中でさまざまな工夫を凝らし、観客の想像力をかき立て […]