2021年4月8日 / 最終更新日時 : 2021年4月8日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第100夜「街の上で」今泉力哉監督 東京に出てきて12~13年たったころ、どうしても下北沢に住みたくなった。演劇の街というのも魅力だったが、映画を見に行くにはミニシアターも大型の劇場も充実している渋谷や新宿に程近い下北沢が一番だった。そのころはすっかり千 […]
2021年4月2日 / 最終更新日時 : 2021年4月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第99夜「ブータン 山の教室」パオ・チョニン・ドルジ監督 コロナ禍でおいそれとは海外旅行に行けなくなってしまったが、それでなくてもブータンという国はなかなか行く機会がないのではないか。映画は、そんななじみの薄い国にも自由に連れていって、めったに味わえない風景や習俗を見せてくれ […]
2021年3月25日 / 最終更新日時 : 2021年3月25日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第98夜「水を抱く女」クリスティアン・ペッツォルト監督 ドイツのクリスティアン・ペッツォルト監督のことを知ったのは、それほど前のことではない。2014年の「あの日のように抱きしめて」が初めて接する作品だったが、見ている間じゅうずっと、もやもやっとしたものが心の中に渦巻いてい […]
2021年3月18日 / 最終更新日時 : 2021年3月18日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第97夜「トムとジェリー」ティム・ストーリー監督 生まれ故郷の福井市にかつて、ピカデリー劇場という映画館があった。定期的にディズニーなどの洋物アニメを上映していて、子どものころ、ここに連れていってもらうのが何よりの楽しみだった。とりわけピカデリーで興奮したのはアニメー […]
2021年3月4日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第96夜「NO CALL NO LIFE」井樫彩監督 ホリプロと言えば、かつては「伊豆の踊子」(1974年、西河克己監督)や「古都」(1980年、市川崑監督)といった山口百恵主演の文芸作品を手がけるなど、芸能プロダクションとしては割と早くから映画製作に乗り出していた。近年 […]
2021年2月25日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第95夜「ターコイズの空の下で」KENTARO監督 モンゴルには一度だけ行ったことがある。今からちょうど30年前の1991年7月末から8月にかけて、映画のロケ取材のため1週間ほどかの地に滞在した。モンゴルの英雄、チンギス・ハーンの生涯を描く、その名も「チンギス・ハーン」 […]
2021年2月19日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第94夜「地球で最も安全な場所を探して」エドガー・ハーゲン監督 映画って本当に多様だなと思う。何も考えずにバカ笑いできる作品もあれば、人生の機微に触れることができる作品、思い切り芸術的な刺激を受ける作品などさまざまだ。世界で起こっているいろんな問題を考えるきっかけになる映画も多いが […]
2021年2月10日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第93夜「すばらしき世界」西川美和監督 西川美和監督と言ったら、今最も新作が期待される映画作家の一人だろう。これまで長編は5本と決して多作ではないけれど、どれも人間の深層心理をえぐるような刺激的な作品で、海外の映画祭でも大いに評判を取っている。文才にも長けて […]
2021年2月4日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第92夜「ディエゴ・マラドーナ 二つの顔」アシフ・カパディア監督 サッカーは特に興味があるわけではないし、日本代表の戦いに一喜一憂することもないんだけど、マラドーナに関してはちょっとした思い出がある。夕刊フジに入社して2年目の1986年、メキシコでワールドカップが開かれ、マラドーナを […]
2021年1月28日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第91夜「ヤクザと家族 The Family」藤井道人監督 別に親戚でも何でもないんだけど、同姓の人が活躍しているって聞くだけで素直にうれしい。最近だと、将棋の最年少記録を次々と塗り替えている藤井聡太が相変わらずの勢いだし、音楽界では大注目を浴びている藤井風のこれからが楽しみだ […]