2025年6月26日 / 最終更新日時 : 2025年6月26日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第295夜「選挙と鬱」青柳拓監督 ドキュメンタリー映画作家に取材してしばしば耳にするのは、撮影を終了するタイミングが難しいという言葉だ。確かにシナリオがあるフィクションと違って、ドキュメンタリーは初めに着地点が決まっているわけではない。どこかで踏ん切り […]
2025年6月19日 / 最終更新日時 : 2025年6月19日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第294夜「ルノワール」早川千絵監督 ときどき、なぜだかよくわからないけれどとにかく感動した、という映画に出くわすことがある。後で振り返ると、ストーリーが特段に面白かったり、見たこともないような映像の連続だったり、というわけでもなく、こうやって文章にしよう […]
2025年6月12日 / 最終更新日時 : 2025年6月12日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第293夜「JUNK WORLD」堀貴秀監督 デジタルカメラの進化でかつてのフィルムほどではないにせよ、一コマ一コマ撮影して映像化するストップモーションアニメーションの制作は気の遠くなるような作業だ。最新のコンピューター技術を駆使すれば同じような質感を生み出すこと […]
2025年5月22日 / 最終更新日時 : 2025年5月22日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第292夜「サスカッチ・サンセット」デヴィッド・ゼルナー&ネイサン・ゼルナー監督 いわゆる珍作、奇作の類いではあるだろう。何せ人間が一人も出てこない。せりふもなければ、ナレーションだってない。それなのにこんなにも大笑いして、そしてほろりとさせられるとは、何という恐ろしい作品だ。 登場するのは4人( […]
2025年5月15日 / 最終更新日時 : 2025年5月15日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第291夜「サブスタンス」コラリー・ファルジャ監督 トム・クルーズ主演の話題作「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(クリストファー・マッカリー監督)を一足先に試写で見てきた。確かに60歳を超えたクルーズの体を張ったスタントは見応えがあるし、小型機の追跡 […]
2025年5月8日 / 最終更新日時 : 2025年5月8日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第290夜「新世紀ロマンティクス」ジャ・ジャンクー監督 映画ってときどき、長く見続けている人にはご褒美のようなすてきな贈り物を届けてくれることがある。現代中国を代表するジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督の作品は、長編第1作の「一瞬の夢」(1998年)からほぼ全作品を視聴している […]
2025年5月1日 / 最終更新日時 : 2025年5月1日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第289夜「未完成の映画」ロウ・イエ監督 中国のロウ・イエ(婁燁)監督の作品はそんなに見ているわけではないが、「天安門、恋人たち」(2006年)が本国で上映禁止になるなど社会派の映画人というイメージがある。一方でその紡ぎ出す映像世界は極めてスタイリッシュで、視 […]
2025年4月24日 / 最終更新日時 : 2025年4月24日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第288夜「ただ、愛を選ぶこと」シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン監督 北欧ノルウェーの森に生きるある家族に密着したドキュメンタリーなんだけど、その暮らしぶりはなかなか先進的というか、時代のかなり先を行っている。ペイン家は、長女ロンニャ、次女フレイヤ、長男ファルク、次男ウルヴの4人の子ども […]
2025年4月17日 / 最終更新日時 : 2025年4月17日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第287夜「KIDDO キドー」ザラ・ドヴィンガー監督 このところ、初長編に挑んだ女性監督の秀作が相次いでいる。このレビューでも取り上げたイタリアのパオラ・コルテッレージ監督「ドマーニ! 愛のことづて」が3月に公開されたほか、クロアチア出身のダイナ・O・プスィッチ監督「終わ […]
2025年4月10日 / 最終更新日時 : 2025年4月10日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第286夜「Page30」堤幸彦監督 映画には作品の良しあしとは別に、相性が合う、合わない、があるような気がする。こうやって映画についてああだこうだと書いている以上、あらゆる上映作品を見て深く掘り下げるべきなのかもしれないが、とてもじゃないがすべてを視聴す […]