2025年12月25日 / 最終更新日時 : 2025年12月25日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第319夜「白の花実」坂本悠花里監督 2025年も残すところ後1週間となった。映画界で今年最大のニュースと言えば、やはり何と言っても「国宝」(李相日監督)の大ヒットだろう。試写室と劇場で都合2度、見ているが、確かに吉沢亮と横浜流星のたたずまいはまさに国宝級 […]
2025年12月18日 / 最終更新日時 : 2025年12月18日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第318夜「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」フレディ・マクドナルド監督 2000年10月の生まれというから、現時点(2025年12月)で25歳ということになる。それでこんなに奇抜な構成で、大自然の大らかな風景をバックに、対照的な針と糸だけのちまちました武器を駆使して、全編に笑いがちりばめら […]
2025年12月11日 / 最終更新日時 : 2025年12月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第317夜「エディントンへようこそ」アリ・アスター監督 2020年から世界中を大パニックに陥れた新型コロナウイルスのパンデミックについては、すでに何本も映画作品に描かれていて、それなりに話題を呼んできた。でもここまで真っ正面からどんとモチーフに据え、しかも社会性を目いっぱい […]
2025年12月4日 / 最終更新日時 : 2025年12月4日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第316夜「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」久慈悟郎監督 世間的に何となくきな臭い空気が蔓延しつつある中、戦後80年の年を締めくくるにふさわしい戦争の狂気と無慈悲を描いたアニメーション映画が公開される。「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」は、第二次世界大戦の日米戦で最大の激戦地 […]
2025年11月27日 / 最終更新日時 : 2025年11月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第315夜「佐藤さんと佐藤さん」天野千尋監督 2020年12月に「ミセス・ノイズィ」(2019年)が公開されてから5年、これほど次回作との出合いを楽しみにしていた監督もそうはいない。何しろ前作は構造といい、社会性といい、役者の演技といい、驚くような発見が目いっぱい […]
2025年11月20日 / 最終更新日時 : 2025年11月20日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第314夜「TOKYOタクシー」山田洋次監督 何だかんだで山田洋次監督の撮影現場には結構、足を運んでいる。残念ながら「男はつらいよ」シリーズは一度も取材のチャンスに恵まれなかったが、1996年に逝去した渥美清の追悼の意味を込めて、その年末に急遽公開された「虹をつか […]
2025年11月13日 / 最終更新日時 : 2025年11月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第313夜「港のひかり」藤井道人監督 藤井道人監督と言えば、人間の本質に迫る深遠なテーマをモチーフに、極端に薄暗い照明や真横や斜めのカットなど、かなり大胆な絵づくりで表現する映画作家だなと思っている。個人的にはその異次元の融合がツボにはまって、絶対に見逃す […]
2025年11月6日 / 最終更新日時 : 2025年11月6日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第312夜「旅と日々」三宅唱監督 漫画は詳しい方ではないし、映画化された作品も原作の漫画を意識したことはほとんどないんだけど、つげ義春は別格というか、まず何よりも原作者の名前が先に出てくるほど、どれも強いインパクトを与えている気がする。ざっと思い浮かべ […]
2025年10月30日 / 最終更新日時 : 2025年10月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第311夜「てっぺんの向こうにあなたがいる」阪本順治監督 阪本順治監督という人は、本当に振れ幅の大きい映画作家だなと思う。若者に熱狂的な支持を受けた「どついたるねん」(1989年)でデビューして以降、バイオレンスにコメディー、社会派と対象は幅広くても、どれもとんがった作品を世 […]
2025年10月23日 / 最終更新日時 : 2025年10月23日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第310夜「ハード・トゥルース 母の日に願うこと」マイク・リー監督 イギリスの至宝、マイク・リー監督には、インタビュー取材をした映画人の中でも特に強く印象に残っている。お会いしたのは1994年6月、前年のカンヌ国際映画祭で監督賞を獲得した「ネイキッド」(1993年)の日本公開を前に来日 […]