2024年1月18日 / 最終更新日時 : 2024年1月18日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第234夜「みなに幸あれ」下津優太監督 2024年の年明け一発目の試写会、いわば試写初めは、いやはや何とも強烈なインパクトのある作品だった。第1回日本ホラー映画大賞の大賞受賞作ということで多少身構えはしたものの、想像のはるかに上をゆく奇天烈さで、よくも悪くも […]
2024年1月4日 / 最終更新日時 : 2024年1月4日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第233夜「レザボア・ドッグス デジタルリマスター版」クエンティン・タランティーノ監督 クエンティン・タランティーノ監督の初長編作「レザボア・ドッグス」(1992年)には格別な記憶がある。1992年7月、産経新聞文化部に異動して、毎週火曜日の映像面というページを担当することになり、いきなり命じられたのが紙 […]
2023年12月28日 / 最終更新日時 : 2023年12月28日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第232夜「ラ・メゾン 小説家と娼婦」アニッサ・ボンヌフォン監督 コロナ以降、監督や俳優ら海外の映画人の来日はしばらく途絶えていたが、今年2023年はようやく以前の状態に戻ったようだ。10月に10日間にわたって開かれた東京国際映画祭でも、前年の104人と比べて何と1923%も多い約2 […]
2023年12月21日 / 最終更新日時 : 2023年12月21日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第231夜「PERFECT DAYS」ヴィム・ヴェンダース監督 ドイツのヴィム・ヴェンダース監督と言えば小津安二郎作品をはじめ日本文化に造詣が深く、これまでにも何度となく来日しているが、残念ながら一度も取材したことがなかった。「パリ、テキサス」(1984年)、「ベルリン・天使の詩」 […]
2023年12月14日 / 最終更新日時 : 2023年12月14日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第230夜「屋根裏のラジャー」百瀬義行監督 今年2023年の日本映画で最大の話題と言えば、やっぱり7月に公開された宮﨑駿監督のアニメーション「君たちはどう生きるか」だったのではないか。何しろ長編映画からの引退を撤回して宮﨑監督が10年ぶりに手がけた新作というニュ […]
2023年12月8日 / 最終更新日時 : 2023年12月8日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第229夜「王国(あるいはその家について)」草野なつか監督 「王国(あるいはその家について)」のことを知ったのは、2022年3月に佐向大監督の「夜を走る」という映画で佐向監督と主演の足立智充、撮影の渡邉寿岳の鼎談を取材したときだった。足立と渡邉とが初めて出会ったのがこの「王国(あ […]
2023年11月30日 / 最終更新日時 : 2023年11月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第228夜「バッド・デイ・ドライブ」ニムロッド・アーントル監督 映画スターの中には全く仕事を選ばないとしか思えないような人がときどきいて、最近だとさしずめニコラス・ケイジなんかがその代表格ではないか。B級映画であろうがZ級映画であろうが、のべつ幕なしに出まくっていて、しかも主役級ば […]
2023年11月24日 / 最終更新日時 : 2023年11月24日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第227夜「ほかげ」塚本晋也監督 NHKの連続テレビ小説「ブギウギ」から目が離せない。映画監督でもある足立紳脚本のせりふ回しは、皆まで言わせない絶妙な余白で想像を喚起させるし、大阪特有のボケとツッコミ、ミュージカル顔負けの豪華な歌とステージ、と見どころ […]
2023年11月23日 / 最終更新日時 : 2023年11月22日 vicFuji_ws_h31 スクリーンとともに ミニシアターの魅力と実情を映像にとどめる リム・カーワイ監督「ディス・マジック・モーメント」 世界に誇る日本のミニシアター文化が危機に瀕している。コロナ禍が落ち着いたからと言って客足が伸びるわけでもなく、2022年に東京の岩波ホール、大阪のテアトル梅田などが閉館したのに続き、2023年に入ってからも3月に名古屋 […]
2023年11月9日 / 最終更新日時 : 2023年11月9日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第226夜「正欲」岸善幸監督 第36回東京国際映画祭が閉幕した。今年は海外からの来日ゲストが何と昨年比1923%増の約2000人と、コロナの影響を受ける前のにぎわいを取り戻し、上映動員数も昨年比125.7%増の7万4841人という盛況ぶりだった。初 […]