2024年5月23日 / 最終更新日時 : 2024年5月23日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第249夜「関心領域」ジョナサン・グレイザー監督 アカデミー賞の数あるカテゴリーの中でも素人がおいそれとは判断できない最たるものが音響賞ではないだろうか。以前は音響編集賞と録音賞に分かれていてもっとややこしかったが、一つになったとは言え、なじみが薄いのには変わりがない […]
2024年5月17日 / 最終更新日時 : 2024年5月17日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 テーマを絞らず、間口を広く 「渇愛の果て、」有田あん監督 初めての長編監督作で挑んだのは、白黒つけることのできない繊細な題材だった。「渇愛の果て、」は、劇団主宰者として作、演出、役者をこなす有田あん監督(36)が、自らの脚本、主演で家族と友情を見つめた意欲作だ。出生前診断や障 […]
2024年5月16日 / 最終更新日時 : 2024年5月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第248夜「碁盤斬り」白石和彌監督 白石和彌監督にインタビュー取材をしたのは2013年の9月だったから、今から11年前のことになる。「凶悪」(2013年)の公開を控えたころで、まだデビューしたての若手監督だったが、「今の日本映画は、エンターテインメントと […]
2024年5月9日 / 最終更新日時 : 2024年5月9日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第247夜「ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー」ニナ・メンケス監督 ニナ・メンケスなるアメリカの映画監督のことは、これまで寡聞にして知らなかった。プレス資料によると、商業主義とは一線を画した妥協のない映画づくりを続けている女性監督で、ニューヨーク・タイムズからは「映画の魔女」と呼ばれて […]
2024年5月2日 / 最終更新日時 : 2024年5月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第246夜「青春18×2 君へと続く道」藤井道人監督 社会派から娯楽大作まで、幅広い作品で今や日本を代表する若手映画人の藤井道人監督は、祖父が台湾出身というルーツを持つ。その事実を知ったのは27歳になってからだったと、2014年8月にインタビュー取材をしたとき、当時28歳 […]
2024年4月26日 / 最終更新日時 : 2024年4月26日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 三者三様の視点でそれぞれの葛藤に迫る 「正義の行方」木寺一孝監督 2時間半を超すドキュメンタリーながら、息をもつかせぬ緊迫感にあふれている。「正義の行方」は、32年前に福岡県で起きた女児誘拐殺人事件について、元警察官、弁護団、新聞記者の三者三様の視点でそれぞれの葛藤に迫った意欲作だ。 […]
2024年4月25日 / 最終更新日時 : 2024年4月25日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第245夜「悪は存在しない」濱口竜介監督 世に言う世界三大映画祭のカンヌ、ベネチア、ベルリンで評判を取ったなどと聞くと、芸術性の高いちょっと小難しい映画ではないかと思われる御仁もいることだろう。現に受賞作の中には、ストーリーは正直よくわからないけど、シュールで […]
2024年4月18日 / 最終更新日時 : 2024年4月18日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第244夜「陰陽師0」佐藤嗣麻子監督 実を言うと、当方が最も不得手とするジャンルは、VFXを使い倒したアクション活劇大作かもしれない。「スター・ウォーズ」シリーズや一連のマーベル作品群にも心をときめかすことはなかったし、さらに時代ものの要素が加わると全く食 […]
2024年4月11日 / 最終更新日時 : 2024年4月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第243夜「プリシラ」ソフィア・コッポラ監督 ソフィア・コッポラ監督には2013年10月、「ブリングリング」(2013年)で来日したときにインタビューをしたことがある。もっともこのときは時間も短く、しかも合同取材だったこともあり、正直言ってあんまり印象に残っていな […]
2024年4月4日 / 最終更新日時 : 2024年4月4日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第242夜「毒娘」内藤瑛亮監督 恐らくジャンルで言ったら紛れもなくホラーということになるのだろう。でもさすがは「先生を流産させる会」(2011年)や「許された子どもたち」(2020年)など少年少女の気持ちに寄り添った問題作を世に送り出してきた内藤瑛亮 […]