2023年3月30日 / 最終更新日時 : 2023年3月30日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第198夜「トリとロキタ」ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督 ベルギーのジャン=ピエールとリュックのダルデンヌ兄弟には、ちょっと後ろめたい思い出がある。1997年の3月に「イゴールの約束」(1996年)で2人が来日したとき、インタビュー取材の機会に恵まれたのだが、その後、当方は4 […]
2023年3月23日 / 最終更新日時 : 2023年3月23日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第197夜「雑魚どもよ、大志を抱け!」足立紳監督 足立紳という人は、どちらかというと映画監督よりも脚本家として高く評価されているような気がする。 そもそも世の中に認められるようになったのは、松田優作賞と菊島隆三賞を受賞した「百円の恋」(2014年、武正晴監督)の脚本 […]
2023年3月17日 / 最終更新日時 : 2023年3月17日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第196夜「Single8」小中和哉監督 今年2023年の第95回アカデミー賞は、「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート監督)の圧勝で幕を閉じた。作品賞を筆頭に監督賞、脚本賞など主要7部門での受賞はちょ […]
2023年3月10日 / 最終更新日時 : 2023年3月10日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第195夜「書かれた顔 4Kレストア版」ダニエル・シュミット監督 常々、後世に残すべき美しい風景なり素晴らしい芸術なりは、単なる記録としてではなく、感性の豊かなクリエイターが手がける創作映像の中でこそ輝き続けると思っている。大自然の絶景にしろ、国宝級の文化財にしろ、カタログのように何 […]
2023年3月9日 / 最終更新日時 : 2023年3月9日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 生きづらい今の時代の若者に生きる力を届けたい 「有り、触れた、未来」山本透監督 若い人が自ら命を絶つ悲劇を食い止めるために、果たして映画に何ができるのか。考えに考え抜いた山本透監督(53)が出した一つの形が、新作映画「有り、触れた、未来」だった。初めて手がけた自主映画は資金集めから宣伝活動まで手探 […]
2023年3月2日 / 最終更新日時 : 2023年3月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第194夜「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ダニエルズ監督 なにせ今年度のアカデミー賞に最多の11部門でノミネートされていて、作品賞の最有力候補なのだそうだ。アカデミー賞は大勢の映画芸術科学アカデミー会員による投票で選ばれることもあって、まあまあわかりやすい映画が選ばれる傾向に […]
2023年2月22日 / 最終更新日時 : 2023年2月22日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第193夜「逆転のトライアングル」リューベン・オストルンド監督 一度しか行ったことがないけれど、カンヌ国際映画祭はあらゆる映画祭の中でも別格の存在だと思う。上映本数や来場ゲストの数も桁違いだが、何よりも権威づけが半端じゃない。入場パスも細かくランク分けされているし、誰もがふらっと出 […]
2023年2月16日 / 最終更新日時 : 2023年2月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第192夜「ベネデッタ」ポール・ヴァーホーヴェン監督 ポール・ヴァーホーヴェンという人はただものではないというか、ホント毎度毎度、何かやらかしてくれる監督だ。「ロボコップ」(1987年)、「トータル・リコール」(1990年)でSF映画ファンのハートをつかんだのに、「氷の微 […]
2023年2月9日 / 最終更新日時 : 2023年2月9日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第191夜「バビロン」デイミアン・チャゼル監督 ときどき、生涯のベストワン映画は何、と聞かれることがある。大概はジャック・リヴェット監督の「セリーヌとジュリーは舟でゆく」(1974年)と答えるようにしているが、何せマニアックな作品なので見ていない人も多い。 だから […]
2023年1月26日 / 最終更新日時 : 2023年1月26日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第190夜「金の国 水の国」渡邉こと乃監督 そう言えば、このところとんと漫画を読んでいない。若いころは「ヤングジャンプ」とか「ビッグコミック」といった青年誌を毎号欠かさず買い求め、通勤電車内でむさぼるように読んでいたものだが、いつのころからかすっかり疎遠になって […]