バカなドキュメンタリーを気軽に
バキュメント映画で陰鬱な気分を吹き飛ばそう! 「サーチン・フォー・マイ・フューチャー」(2016年)、「ミスムーンライト」(2017年)など、ゲリラ的な作風で知られる松本卓也監督の2008年作品「男たちの馬歌~海底に沈む絶えの島変~」が、3月30日からYouTube で無料配信される。松本監督は「先の見えない状況の中、少しでも笑ってもらえたら」と呼びかけている。
この作品は、松本監督自身が隊長を務める「松本冒険隊」シリーズの第3弾。バカな人生を謳歌しているバカ人間のリアルドキュメント「バキュメント」として、隊員たちが日本各地の離島を訪ね、島に伝わる伝説や言い伝えを体当たりでリポートする。第2弾の「男たちの馬歌~天狗の島変~」(2007年)はすでにYouTube で公開されており、今回はこれに続く試みとなる。
「海底に沈む絶えの島変」の舞台は三重県鳥羽市沖。伊勢湾に浮かぶ菅島、神島、答志島、坂手島の4つの島のほかに、海に沈んでしまった幻の島があると聞き、各島に渡って調査を行う。海底に潜って撮影を敢行した冒険隊が見つけたものは……。
作品は92分の長さだが、これをYouTubeでは毎週月、水、金曜の午後7時から、1話5~8分間に小分けして全18話での公開を予定。毎公開時には作品関係者も一緒に視聴して、チャット機能を使ってみんなで盛り上がりたいとしている。
松本監督は「くだらないことに真剣に取り組むバカなドキュメンタリーですが、サクッと見られるサイズに小分けして、気軽に鑑賞できるのではないかと思っています。旅行に出ることを取りやめにした方も多いので、冒険ドキュメンタリーを通して疑似的にでも離島の風景、風土を楽しんでもらえたらうれしいです」とコメントしている。
第1話のアドレスは https://youtu.be/Up-viDPGYdg 。3月30日午後7時から公開される。
「男たちの馬歌~海底に沈む絶えの島変~」から、松本冒険隊の面々
「男たちの馬歌~海底に沈む絶えの島変~」から。地元の子どもたちも巻き込んで、冒険が繰り広げられる