ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にフレックスサウンド導入

プラス200円で極上の音響体験

 最近の映画館には臨場感あふれる映画体験を追求する仕掛けがどんどん増えているが、ユナイテッド・シネマ(本社・東京都品川区)が12月1日から新たに取り入れた音響体感プレミアムシート「フレックスサウンド」は、すべての作品で最良の音響効果を味わうことができる画期的なシステムだ。同社では「広くあらゆるお客さまにいい音を楽しんでもらいたい」とアピールしている。

 このシステムは、フィンランドの拡張音響システム開発会社、フレックスサウンド社の特許技術による音と振動を発生させるスピーカーを座席シートに内蔵。耳をつんざくような大音量から小さなささやき声まで、すべての音が耳元から鮮明に聞こえてくるほか、振動を通じて全身で音の響きを感じることができる。ユナイテッド・シネマでは日本で初めて、このプレミアムシートを東京・お台場のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場に導入。13あるうちの10スクリーンで、200円をプラスすることで極上の音響に身を委ねることができる。

 12月1日のスタートに先立ち、11月29日には体験会が開かれ、一足先に試聴する機会を得た。幅の広いゆったりしたシートは座り心地も申し分なく、映像に合わせて座席が揺れる4DXやMX4Dなどと比べると落ち着いた感覚だ。

 だがひとたび映画が始まって音が流れると、どんな音量でも耳元でクリアに聞こえるほか、振動がお尻の下の方からずしんと伝わってくる。聞けばもともとの映画の音を操作しているわけではなく、振動の大きさで震える箇所が違って感じるらしい。海外ではフレックスサウンド社のあるフィンランドのほか、韓国やマレーシア、サウジアラビア、フランスですでに導入されており、日本ではユナイテッド・シネマが真っ先に取り入れることにした。

 当面はアクアシティお台場だけに設置するものの、反響によって今後の展開を考えていくとしている。「特にお台場のお客さまは音響に敏感な方が多いのかなと感じている。爆音映画祭を開催していますが、毎回盛況ですしね」と同社の担当者は話す。

 今のところ、このプレミアムシートは1スクリーンにつき8~9席だけ、最も映画が見やすい中ほどの1列に配置されている。200円を上乗せするだけで極上の没入感が得られるとなると、すぐに予約が埋まってしまうかもしれないね。(藤井克郎)

ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場に導入された音響体感プレミアムシート「フレックスサウンド」。シート内にスピーカーが内蔵されていて、臨場感あふれる音の世界に没入できる=2022年11月29日、東京都港区(藤井克郎撮影)