2023年3月10日 / 最終更新日時 : 2023年3月10日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第195夜「書かれた顔 4Kレストア版」ダニエル・シュミット監督 常々、後世に残すべき美しい風景なり素晴らしい芸術なりは、単なる記録としてではなく、感性の豊かなクリエイターが手がける創作映像の中でこそ輝き続けると思っている。大自然の絶景にしろ、国宝級の文化財にしろ、カタログのように何 […]
2023年3月9日 / 最終更新日時 : 2023年3月9日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 生きづらい今の時代の若者に生きる力を届けたい 「有り、触れた、未来」山本透監督 若い人が自ら命を絶つ悲劇を食い止めるために、果たして映画に何ができるのか。考えに考え抜いた山本透監督(53)が出した一つの形が、新作映画「有り、触れた、未来」だった。初めて手がけた自主映画は資金集めから宣伝活動まで手探 […]
2023年3月2日 / 最終更新日時 : 2023年3月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第194夜「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ダニエルズ監督 なにせ今年度のアカデミー賞に最多の11部門でノミネートされていて、作品賞の最有力候補なのだそうだ。アカデミー賞は大勢の映画芸術科学アカデミー会員による投票で選ばれることもあって、まあまあわかりやすい映画が選ばれる傾向に […]
2023年2月22日 / 最終更新日時 : 2023年2月22日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第193夜「逆転のトライアングル」リューベン・オストルンド監督 一度しか行ったことがないけれど、カンヌ国際映画祭はあらゆる映画祭の中でも別格の存在だと思う。上映本数や来場ゲストの数も桁違いだが、何よりも権威づけが半端じゃない。入場パスも細かくランク分けされているし、誰もがふらっと出 […]
2023年2月16日 / 最終更新日時 : 2023年2月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第192夜「ベネデッタ」ポール・ヴァーホーヴェン監督 ポール・ヴァーホーヴェンという人はただものではないというか、ホント毎度毎度、何かやらかしてくれる監督だ。「ロボコップ」(1987年)、「トータル・リコール」(1990年)でSF映画ファンのハートをつかんだのに、「氷の微 […]
2023年2月9日 / 最終更新日時 : 2023年2月9日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第191夜「バビロン」デイミアン・チャゼル監督 ときどき、生涯のベストワン映画は何、と聞かれることがある。大概はジャック・リヴェット監督の「セリーヌとジュリーは舟でゆく」(1974年)と答えるようにしているが、何せマニアックな作品なので見ていない人も多い。 だから […]
2023年1月26日 / 最終更新日時 : 2023年1月26日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第190夜「金の国 水の国」渡邉こと乃監督 そう言えば、このところとんと漫画を読んでいない。若いころは「ヤングジャンプ」とか「ビッグコミック」といった青年誌を毎号欠かさず買い求め、通勤電車内でむさぼるように読んでいたものだが、いつのころからかすっかり疎遠になって […]
2023年1月19日 / 最終更新日時 : 2023年1月19日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第189夜「エンドロールのつづき」パン・ナリン監督 映画が映る仕組みを知ったのはいつのころだったろう。動く映像ということではテレビだって物心ついたときからあったし、両者の違いを意識したのはだいぶ大きくなってからのような気がする。ただ夏休みに小学校で開かれた上映会で、背後 […]
2023年1月12日 / 最終更新日時 : 2023年1月12日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第188夜「モリコーネ 映画が恋した音楽家」ジュゼッペ・トルナトーレ監督 イタリア映画界の至宝、ジュゼッペ・トルナトーレ監督に関しては、ちょっぴり痛い思い出がある。2013年10月に「鑑定士と顔のない依頼人」(2013年)で来日したとき、インタビューの機会に恵まれたのだが、その数日前に会った […]
2023年1月5日 / 最終更新日時 : 2023年1月5日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第187夜「ドリーム・ホース」ユーロス・リン監督 競馬はそれほど詳しくはない。馬券を買っても勝ったためしがないくらいだが、競走馬の生産牧場や厩舎は何度か取材で訪れたことがある。 中でも忘れられないのが、1994年から2年間かけて戦後50年を振り返った産経新聞の連載企 […]