2022年8月10日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第167夜「ぜんぶ、ボクのせい」松本優作監督 序盤はそれほどでもないのに、途中から急に生き生きときらめいてくる作品に出合うことがある。当方が生涯ベストワンだと思っているジャック・リヴェット監督の「セリーヌとジュリーは舟でゆく」(1974年)なんて、初めて見たときは […]
2022年8月5日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第166夜「とら男」村山和也監督 本人が自分自身を演じる、などと言うと、テレビのバラエティー番組の再現フィルムを思い浮かべる人も多いかもしれない。素人のちょっとした小芝居といったイメージがあるが、中には国際的な映画祭で注目を浴びるほどの映画になっている […]
2022年7月28日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第165夜「霧幻鉄道 只見線を300日撮る男」安孫子亘監督 福島県の奥会津には、ちょっとした縁がある。夕刊フジに入社して間もなくの35年ほど前、先輩記者の取材がきっかけで、若手連中で連れ立ってしばしば只見町を訪れていた。スキーだったりテニスだったり、まあ遊びが目的だったんだけど […]
2022年7月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第164夜「島守の塔」五十嵐匠監督 そう言えば、以前は洋画に負けず劣らず、日本映画でも戦争を描いた作品がもっと頻繁に作られていたような気がする。今でも夏になると先の大戦をテーマにした映画が上映されはするものの、どちらかというとドキュメンタリーが中心で、娯 […]
2022年7月14日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第163夜「キャメラを止めるな!」ミシェル・アザナヴィシウス監督 日本映画が海外でリメイクされるというのは、黒澤明監督の「七人の侍」(1954年)を翻案した「荒野の七人」(1960年、ジョン・スタージェス監督)をはじめ、それほど珍しいことではないが、これはかなりの快挙だろう。何しろワ […]
2022年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第162夜「X エックス」タイ・ウェスト監督 どうにもホラー映画が苦手だ。映画について書いている以上、どんなジャンルの作品も分け隔てなく見るべきだと頭では理解しているものの、どうやら恐怖を楽しむ精神構造にはなっていないらしい。 特に1990年代にブームとなったい […]
2022年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第161夜「シネマスコーレを解剖する。 コロナなんかぶっ飛ばせ」菅原竜太監督 全国の個性的な映画館を巡って、そこに集う人々の映画への思いをつづり始めてから、もう20年がたつ。北海道から沖縄まで、すでに閉館を余儀なくされた劇場も含めて60館以上に足を運んだが、残念ながら名古屋のシネマスコーレはいま […]
2022年6月23日 / 最終更新日時 : 2022年9月2日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第160夜「ベイビー・ブローカー」是枝裕和監督 是枝裕和監督には一度だけインタビューをしたことがある。1999年3月のことで、長編2作目の「ワンダフルライフ」を引っ提げてトロントや釜山、サンダンスといった名立たる国際映画祭に参加したときの話を、ちょっと興奮気味に話し […]
2022年6月22日 / 最終更新日時 : 2022年6月22日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 芸術がなければこの世は終わり 「母へ捧げる僕たちのアリア」ヨアン・マンカ監督 初長編の題材に選んだのは、自らの出自と体験を反映させた社会派のテーマだった。フランスのヨアン・マンカ監督(32)の「母へ捧げる僕たちのアリア」は、3人の兄とともに母の介護と家事に追われる14歳の少年が、オペラと出合って […]
2022年6月17日 / 最終更新日時 : 2022年6月17日 vicFuji_ws_h31 シネマティックな人々 自身の生き方を見つめ直すきっかけに 「百年と希望」西原孝至監督 「百年と希望」は、2022年7月に創立100年を迎える日本共産党をモチーフにしたドキュメンタリー映画だ。などと聞くと、どうせプロパガンダ映画だろうと腰が引ける向きもあるかもしれない。確かに西原孝至監督(38)が撮っている […]