2020年7月30日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第65夜「海辺の映画館-キネマの玉手箱」大林宣彦監督 今年2020年4月に82歳でこの世を去った大林宣彦監督には尽きせぬ思いがある。 その名を初めて認識したのは大学生のころだった。映画青年ではなかったが、当時公開中の「転校生」(1982年)がどうしても見たくて、大学に近 […]
2020年7月23日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第64夜「クシナ」速水萌巴監督 海外から日本に派遣されているジャーナリストたちの記者クラブ、日本外国特派員協会では、ときどき映画の試写会が開かれる。上映後には監督や出演者を招いて記者会見が開かれており、過去にも「TOKYO TRIBE」(2014年、 […]
2020年7月16日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第63夜「リトル・ジョー」ジェシカ・ハウスナー監督 SNSやウェブニュースを閲読していると、新型コロナウイルスの感染拡大をゾンビ映画になぞらえて論評する記述が時折、目に入る。確かに最近のゾンビ映画はウイルスに起因する設定の作品が多いし、ゾンビに対抗する自警団の増長は、コ […]
2020年7月10日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第62夜「おばけ」中尾広道監督 前回(2020年7月2日付)のこのコーナーで、日本随一の自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」から日本映画の至宝が次々と世に出ているということに触れたが、その最もホットな逸材が「おばけ」の中尾広道監督だ […]
2020年7月3日 / 最終更新日時 : 2020年7月3日 vicFuji_ws_h31 スクリーンとともに 苦境の中でも個性を貫く ユーロスペース(東京都渋谷区) 新型コロナウイルスで、全国のミニシアターが苦境に立たされている。1982年の開館以来、ミニシアター文化を牽引してきた東京・渋谷のユーロスペースも例外ではない。東京都の自粛が解除になった6月1日から営業を再開したものの、 […]
2020年7月2日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第61夜「のぼる小寺さん」古厩智之監督 今でこそ若い映画監督が世に出る機会はふんだんにあるが、かつては新人の登竜門と言えば、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)があるくらいだった。ここから森田芳光、石井岳龍、犬童一心、園子温、橋口亮輔、塚本晋也、矢口史靖、中 […]
2020年6月27日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第60夜「あなたの顔」ツァイ・ミンリャン監督 マレーシア生まれの台湾人監督、ツァイ・ミンリャン(蔡明亮)のことは、初期のころから風変わりな映画を撮る人だなと思っていた。「Hole」(1998年)なんて、エレベーター前でいきなり女の子が口パクで歌い踊る場面が鮮烈に記 […]
2020年6月18日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第59夜「ペイン・アンド・グローリー」ペドロ・アルモドバル監督 スペインの鬼才、ペドロ・アルモドバル監督に関しては、何とも悔やまれる思い出がある。産経新聞文化部で映画担当になったばかりのころ、「アルモドバル監督が来日するのでインタビューをしませんか」と配給会社から声をかけられた。「 […]
2020年6月12日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第58夜「なぜ君は総理大臣になれないのか」大島新監督 この思い切り刺激的なドキュメンタリー映画は、当初からこの時期の封切りが予定されていた。平時であってもそれなりにインパクトはあったろうが、新型コロナウイルスの感染拡大で改めて日本の政治、行政のダメさ加減が浮き彫りになった […]
2020年6月5日 / 最終更新日時 : 2021年3月11日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第57夜「三大怪獣グルメ」河崎実監督 河崎実監督といえば、自他ともに認めるバカ映画の巨匠として日本映画界に燦然と輝く存在だ。「いかレスラー」(2004年)や「地球防衛未亡人」(2014年)といったいかにも人を食ったようなタイトルの作品だけでなく、「日本以外 […]