2023年8月11日 / 最終更新日時 : 2023年8月24日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第214夜「破壊の自然史」「キエフ裁判」セルゲイ・ロズニツァ監督 アーカイヴァル・ドキュメンタリーという芸術表現を知ったのは、ベラルーシの生まれでウクライナで育ったセルゲイ・ロズニツァ監督の作品を通してだ。過去の記録映像だけを用いたドキュメンタリーのことで、2020年に「国葬」(20 […]
2023年8月10日 / 最終更新日時 : 2023年8月10日 vicFuji_ws_h31 ウィズスクリーン通信 カジュアルに作れる現代から自主映画の原点を見つめる 第45回ぴあフィルムフェスティバル2023ラインナップ発表 大森一樹や斎藤久志ら1970年代、80年代の作品群から見えてくる時代の波とは――。今年で45回目となる自主映画の祭典、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2023が9月に東京・京橋の国立映画アーカイブで開催される。8月 […]
2023年7月27日 / 最終更新日時 : 2023年7月27日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第213夜「さらば、わが愛/覇王別姫 4K」チェン・カイコー監督 このところ、2Kや4Kといった高精細デジタル技術で修復された名画の上映機会がどんどん増えている。誠にありがたいことだし、できれば片っ端から見にいきたいところだが、残念ながらなかなか追いつかない。6月のバフティヤル・フド […]
2023年7月13日 / 最終更新日時 : 2023年7月13日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第212夜「星くずの片隅で」ラム・サム監督 映画の中でも、もうすっかり新型コロナウイルス感染拡大後の世界が当たり前の風景になってきたが、強調されがちなのがコロナ禍で顕著になった現代社会の生きづらさだ。人間関係はぎすぎすし、ちょっとしたことでいらいらを爆発させると […]
2023年7月6日 / 最終更新日時 : 2023年7月6日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第211夜「遠いところ」工藤将亮監督 映画の作り手にはよく、痛みを伴ってもこれを撮らざるを得なかったと語る人がいる。でも見る側にも痛みを求めるというか、映画を見るのも修行なのかもしれないと思える作品があることを知った。それほどこの「遠いところ」は見るのがつ […]
2023年6月29日 / 最終更新日時 : 2023年6月29日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第210夜「山女」福永壮志監督 「遠野物語」は、岩手県の遠野郷の人々が見聞きしたり地域で言い伝えられたりしている話を民俗学者の柳田國男がまとめた書で、1910年(明治43年)に刊行された。日本の民俗学の原点とも言われ、よく知られるのはカッパやザシキワラ […]
2023年6月22日 / 最終更新日時 : 2023年6月22日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第209夜「遺灰は語る」パオロ・タヴィアーニ監督 イタリアの名匠、タヴィアーニ兄弟と聞いて思い出すのは、かつて六本木にあったミニシアターのシネ・ヴィヴァン・六本木だ。1985年だから就職1年目のときのことになるが、学生時代のイタリア通の友人が見ておくべき映画だと勧めて […]
2023年6月16日 / 最終更新日時 : 2023年6月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第208夜「世界が引き裂かれる時」マリナ・エル・ゴルバチ監督 映画というものはときどき、作られたときと公開されるときのタイムラグで、とんでもなく大きな意味を持ってしまうことがある。ウクライナ出身のマリナ・エル・ゴルバチ監督が手がけた「世界が引き裂かれる時」は、2014年にウクライ […]
2023年6月8日 / 最終更新日時 : 2023年6月16日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第207夜「プチ・ニコラ パリがくれた幸せ」アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル監督 いつのころからだろう、国内の映画興行ランキングはすっかりアニメーション作品が上位を占めるようになってしまった。別にアニメーションが悪いってことではなくて、昨年12月の公開来、いまだにトップ10にとどまっている「THE […]
2023年6月1日 / 最終更新日時 : 2023年6月1日 vicFuji_ws_h31 ミッドナイトレビュー 第206夜「怪物」是枝裕和監督 生涯で一度きりのカンヌ国際映画祭に参加したのは2016年のことだから、もう7年も前になる。会社の特別休暇を取って、航空運賃も宿泊代も自費で駆けつけた念願のカンヌだったけど、7年もたつとそろそろ記憶があやふやになってきて […]